Guides 20 Mar 2025 · Morgenland Teppiche 著

自分に合うラグはどれ?納得して選ぶための簡単ガイド

Welcher Teppich passt zu mir? Ein kurzer Guide für die richtige Entscheidung

自分に合うラグはどれ?納得して選ぶための簡単ガイド

上質なラグは、人類の文化史のなかでとりわけ大切にされてきた文化財のひとつです。芸術作品にもたとえられるタペストリーであれ、数えきれないほどの物語に彩られた金羊毛であれ、その中心にはいつも、織りの技の美しさと象徴としての力、そしてそこから生まれる表現があります。 

その意味で、ラグは建築のディテールであり、時代の空気を映す静物画のような存在でもあります。そこで前面に出てくるのは、それぞれの時代の美意識や流行であり、ラグはそれを象徴的に体現しているのです。

今では、あらゆるスタイルが選べます。床に小さな芸術作品を置くのか、目を引くアクセントを添えるのか、洗練された遊び心を取り入れるのか、それを決めるのは好みだけです。最終的に大切なのは、ご自身の感性です。その感性があれば、多彩な選択肢のなかから思いのままに選べます。それでは、どんなラグがご自宅に合うのか、そしてご自身にいちばん合うラグをどう見つければよいのかを見ていきましょう。

ご自身にぴったりのラグを見つける

文化史の視点から見ると、ラグは、快適な住まいを求める人間の願いから生まれたと考えられます。柴や小枝などの天然素材で地面をより快適でやわらかくしたことが、おそらく敷物としてのラグへの第一歩だったのでしょう。実際、動物の毛皮や皮は、今でもほとんど加工されないまま、フローリングやタイルの床を引き立てるために使われています。同時に、小枝を編んだものは、同じ手仕事の技から平らな布地をつくり出す道を示していました。

つまり、ラグづくりの中心にあるのは、すべて手作業で、あるいは機械で、平らな布地をつくることです。その布地は、タフト、編み、手結び、あるいは織りによってつくられます。現在わかっている範囲では、エジプトでは紀元前4400年にはすでに織機が使われていましたが、機械式の織機が初めて登場したのは16世紀になってからです。そのため文化史のうえでは、東方の手仕事から生まれたラグ、つまりオリエンタル絨毯は、西洋でつくられたラグとは区別されています。この記事では、ご自身に合い、住まいを美しく彩るラグを見つけるお手伝いをします。

この区別をするうえでは、とくに仕立てや素材、産地をよく見ることが大切です。最高品質のオリエンタル絨毯は、美しい柄だけでなく、調和のとれた色、高いノット密度、長持ちする天然繊維によって見分けられます。飾りとしてだけでなく、お部屋に長く個性を与えてくれるラグをお探しなら、こうした品質の目じるしを意識して選んでください。


ぴったりのラグを選ぶための、専門家の3つのアドバイス

1. ご自身に合った素材を選ぶ

ラグを選ぶときは、必ず素材に注目してください。素材こそが、ご自宅でのラグの耐久性や品質、見た目を左右する大切な要素だからです。

伝統的な手仕事や長持ちする天然素材にとくに関心がある方は、ペルシャ絨毯をひとつの独立したカテゴリーとして考えてみる価値があります。ペルシャ絨毯は、産地やノット密度、柄、ウールの品質によって大きく異なります。ですから、色やサイズだけで決めるのではなく、上質なペルシャ絨毯が毎日の暮らしのなかで本当に発揮する特長を確かめるとよいでしょう。それは、まとまりのある仕立て、調和のとれた色、そしてお部屋に合った素材です。

人工的につくられた素材にも、純粋な天然素材にも、それぞれ長所と短所があり、比べて検討する必要があります。布製品では、何度も検査されることの多い素材品質のなかでも、丈夫さ、お手入れのしやすさ、汚れにくさが重視されます。そのためには、まず繊維とその特性に注目しましょう。ラグは、竹、ココヤシ繊維、サイザル、ウール、革、シーグラスといった天然素材のラグと、ポリエステル、ビスコース、ペット樹脂、紙などの人工的な素材のラグに分けられます。それぞれの素材の特性は次のとおりです。

竹        

この天然素材は、シルクのようになめらかで、とても上品な印象を与えます。再生可能な資源で、温度や湿度を調節する働きがあります。竹のラグは完全にリサイクルでき、ほこりやアレルゲンをとどめる性質もあります。

ココヤシ繊維        

ココヤシは、原産地では「生命の木」とも呼ばれています。ココヤシの繊維は耐久性にすぐれ、非常に頑丈なラグ素材になります。あたたかみのある自然な色合いがもつ、時代を超えたエレガンスは、ますます人気を集めています。お部屋の空気環境によい影響を与えてくれることも、その理由のひとつです。

サイザル        

サイザルアガベは、その長い繊維がおもにロープや糸づくりに使われる植物です。この天然素材は、とても丈夫なうえ、お部屋の空気を心地よく保ってくれます。また、自然に分解される素材で、時代に左右されない自然な色合いも魅力です。

ウール        

もっともよく知られた繊維のひとつであるウールは、とても丈夫で長持ちします。細かなほこりをとどめ、お手入れも簡単です。ウールの表面には、もともと含まれる油分のおかげで汚れをはじく性質があります。さらに、足音などの衝撃音を自然にやわらげてくれるのも魅力です。

革        

革はとても丈夫で、とくにパッチワークと呼ばれる技法でラグに仕立てられます。さまざまな使い方ができるこの素材は、傷みにくく、お手入れも簡単です。

シーグラス        

シーグラスは成長が早く、100%自然に分解される素材なので、天然素材としてますます人気が高まっています。こうした環境面での価値に、あたたかみのある自然な色合いが加わり、お部屋の雰囲気をいっそう心地よくしてくれます。シーグラスのラグは、とても丈夫でもあります。

ポリエステル        

ポリエステルは、シルクの代わりとして技術的に開発された、合成のマイクロファイバーでできています。この樹脂素材はとても丈夫で熱にも強く、織り方によっては天然のラグ繊維のような風合いを出すこともできます。

ビスコース        

ビスコースはシルクのような光沢をもち、ラグ業界ではおもにこの光沢を生かして使われています。天然に近い繊維で、上品な見た目をもち、歩くときの音を吸収する性質もあります。さらに、ビスコースは100%自然に分解されます。

紙        

紙は、針葉樹やセルロース繊維からつくられる再生可能な素材です。ラグにすると、とても丈夫でお手入れも簡単なうえ、100%生分解されます。

2. 毛足の長いラグか短いラグかを選ぶ

ラグの表面のつくりは、ものによって大きく異なります。使われている素材に応じて、ラグは繊維の長さ、カットの仕方、そしてループパイルかどうかで区別されます。繊維の長さでいえば、1.5 cm から 5 cm の毛足の長いラグと、1.5 cm 未満の毛足の短いラグに分けられます。また、糸や繊維を閉じたループ状にしたループパイルのラグは、ブークレと呼ばれます。これに対して、ベロアのラグは繊維の先をカットしたものです。ベロアとブークレを組み合わせたものは、カットアンドループと呼ばれます。

毛足の長いラグがいちばん向いているのは、寝室や、人があまり行き来しない応接室のようなリビングです。毛足の長いパイルはこのうえない暖かさと心地よさをもたらし、素足でも快適に過ごせますし、床に座ってもふかふかです。リビングや寝室に敷くラグをお探しなら、毛足の長いラグがいちばんのおすすめです。

毛足の短いラグは、子どもたちが遊ぶお部屋や、食べこぼしが多く、お手入れのしやすさが何より大切なダイニングやキッチンにぴったりです。 

3. インテリアに合う色を選ぶ

ラグは、最終的にどこで使うかを考えて、そのお部屋のインテリアや内装に合わせて選べます。廊下やキッチン、リビング、浴室など、お部屋の広さや性質に応じて、さまざまなサイズや色、デザインのラグがそろっています。浴室では、ラグの湿気を調節する力をいちばんに考えたいところですが、子供部屋では、丈夫で汚れにくいラグを選びましょう。色や形についても、お部屋の広さや床の素材に合わせて選ぶことが大切です。

ぴったりのラグ探しに関するよくあるご質問

ぴったりのラグは、どうすれば見つかりますか?

ぴったりのラグを見つけるには、サイズ、スタイル、色、素材など、さまざまな要素を考える必要があります。サイズが合うように、敷きたい場所を正確に測りましょう。一般的には、大きめのラグのほうがうまくまとまります。お手持ちの家具やインテリアと合わせやすいスタイルや色を思い浮かべてみてください。素材は、お部屋の使われ方に合わせてお選びください。人の行き来が多い場所には丈夫なものを、椅子をスムーズに動かしたい場所には毛足の短いものがおすすめです。

こうしたポイントを押さえれば、リビングやダイニングなど、ご自宅のさまざまな場所に合うラグを選べます。たとえばダイニングテーブルの下にラグを敷く場合のように、家具の配置に合ったサイズと形がわかれば、調和のとれた印象をつくれます。すっきりとミニマルにまとめたいなら、コットンやジュート、サイザルなどの天然繊維を使った北欧風のラグがおすすめです。

ラグに必要なお手入れや、アレルギーのある方に向いているかどうかを把握しておくことも大切です。ウールやポリプロピレン、合成繊維の混紡など、さまざまな素材からお選びください。ぴったりのラグを選べば、お部屋全体の雰囲気とインテリアが引き立ち、見た目の美しさと心地よさの両方が手に入ります。

どんなソファに、どんなラグが合いますか?

リビングやダイニングのラグを選ぶときは、ソファの色やスタイルを考えに入れましょう。明るい色のソファには濃い色のラグを合わせると、印象的なコントラストが生まれます。反対に、濃い色のソファなら、明るい色のラグで美しいバランスがとれます。ひとつの空間のなかで組み合わせることを恐れる必要はありません。別のラグを使って、エリアを区切ることもできます。ラグのサイズや形、素材(コットンや、ジュート、サイザルなどの天然繊維)、お手入れの手間も忘れずに考えてください。 

どんな床に、どんなラグが合いますか?

まずは床の色と仕上げに注目してください。濃い色のフローリングやタイルには、明るい色のラグを敷くとお部屋がぱっと明るくなります。オークやアッシュ、明るい色の複合フローリングのような淡い色の床なら、数トーン濃い色のラグを選ぶと、お部屋に奥行きが生まれます。柄入りのタイルや木目の強いクッションフロアなど、床そのものに存在感がある場合は、床とラグがぶつかり合わないよう、無地や控えめな柄のラグをお選びください。ラグと床は調和させつつも、はっきりと区別できるようにするのがポイントです。ほとんど同じ色合いだと、ラグが床に埋もれてしまいます。タイルやフローリングのようななめらかな床では、滑り止め加工の裏地や滑り止めシートが欠かせません。床暖房の上に敷く場合は、そのラグが床暖房に対応しているかをご確認ください。 

ソファの前に敷くラグは、どのくらいの大きさがよいですか?

ソファの前に敷くラグは、家具の脚がすべてのるくらいの大きさが理想です。そうすると、ラグがくつろぎのスペースをしっかりとまとめ、統一感のある印象になります。ソファの両側から、それぞれ少なくとも 30 cm から 60 cm ほどはみ出すサイズを選ぶのがおすすめです。くつろぎのスペースが視覚的にはっきりし、お部屋全体のバランスも整います。さらに、ぴったりのサイズを選ぶときは、お部屋の広さや全体のレイアウトも考えに入れることが大切です。